育休明けに復職する看護師にとって、育児や家事をこなしながら働けるのか不安を抱えがちです。家庭の多くは、母親が仕事と育児の両立に悩まされます。そこで子どもを犠牲にしない育児のコツは、家族の協力を仰ぐのが一番のポイントです。とはいえ配偶者の協力は長く続かない家庭や、実家が遠方にある家庭もあるでしょう。
そうした場合には、家事の時間短縮を図るか、職場に相談して仕事の負担を減らすか、転職するかの3択が挙げられます。家事は時間がかかるものなので、完璧を目指さずに程良く手を抜くことが肝心です。掃除機をかけるのは休日だけにして、普段はモップで済ませるなど、家事の時間短縮を試みましょう。また、ロボット掃除機を導入するのも効果的です。

家事にかかる時間が短縮しても、夜勤が問題になる人もいます。夜勤時に子どもに引き止められると、罪悪感を感じてしまうかもしれません。夜勤で悩むようであるなら、看護師長などの上司に相談してみましょう。夜勤を減らしたり、外来など夜勤のない部署への異動を提案してくれたりする可能性があります。
子どもが3歳未満なら、育児短時間勤務制度の利用が可能です。これは育児・介護休業法で定められており、看護師が職場に申し出れば必ず利用できます。制度を利用すると、1日の所定労働時間が原則6時間になるのが魅力です。短時間労働では収入が減って問題だという場合は、日勤のみのクリニックや企業などへの転職を考えると良いでしょう。